50代起業、価格競争に直面。煮詰まった思考を整えた「散歩」の力
50代でCloudLabを立ち上げて以来、日々様々な商談に臨んでいます。うまくいったことも、迷うことも、時には落ち込むことも。今回は、ある商談から帰ってきた後、私がどのように思考を整理し、次の一手を見つけたかについてお話ししたいと思います。
予想外の商談、そして心に刺さった言葉
先日、ある社長との商談がありました。以前から関係のあった会社で、期待も大きかったのですが、今回の商談は私にとって厳しいものでした。競合は「AIで安く作れます」という触れ込みで、破格の値段を提示してきたのです。正直なところ、社長の心はすでにそちらに傾いているように感じられました。
それまでかなり評価をいただいていたと感じていただけに、その落差はこたえました。期待が大きかった分、打ちのめされるような気持ちになりましたね。商談を終え、会社に戻る道すがら、頭の中はぐるぐると同じ考えが巡っていました。どうすればいいのか、この状況をどう打開すればいいのか、答えが見つからない。
そんな煮詰まった時こそ、私はある行動をとることにしています。
私の「デジタルデトックス」散歩コース
頭を使いすぎた時、私は体を動かしてバランスを整えるようにしています。この日も、商談で落ち込んだ気分を切り替えるため、いつもの散歩コースへ向かいました。普段はスマホも持たずに歩くことが多いです。日々デジタルに触れまくっているので、たまにはデジタルデトックスが必要だと感じています。
私の散歩コースは、京都・亀岡の山間部にある、緑豊かな道です。大川がせせらぎ、鳥の声が聞こえるような場所。歩いているだけで、心が軽くなるのを感じます。街中を歩くのも良いですが、こうして自然の中を歩くと、より一層「心のデトックス」効果があるように思います。まさに私の癒しの場所です。
この辺りは、朝や昼間には地域のお年寄りの方が散歩されていることもありますが、私が訪れた夕方頃は人も少なく、静かな時間が流れています。ただ、たまに熊が出るといった情報も市の広報で目にすることがあるので、人がいない時は少しだけ警戒しながら歩いていますね。幸い、このコースで熊に遭遇したことはありませんが、万が一の時の対処法(首と顔を伏せてうずくまる)は頭の片隅に入れています。
立ち止まって考える時間の大切さ
散歩中は、スマホがない分、余計な情報が入ってきません。ただひたすら、自分の足と向き合い、景色を眺め、頭の中を整理する。これが、煮詰まった思考をリセットし、新たな視点をもたらしてくれるのです。同じ場所で考え続けても、なかなか答えは出ないものです。外に出て体を動かすことで、気分が変わり、視野が広がる。これは、50代で起業して以来、何度も経験してきたことです。
小さな会社が薄利多売で戦うことの限界
今回の商談で競合が提示した「AIで安く作れます」という戦略は、確かに魅力的に聞こえるかもしれません。しかし、私は値段を大きく下げてまで仕事を取りに行くべきではない、とすぐに判断しました。
薄利多売は、ある程度の規模がある会社だからこそ成り立つ戦略です。私たちCloudLabのような小さな会社が同じことをやれば、モチベーションも体力も削られ、結果的に「悪手」になりかねません。薄利多売で得た仕事は、どうしても品質や顧客への寄り添いが疎かになりがちです。それでは、私たちが本当に提供したい価値を提供できません。
品質と「寄り添い」で勝負する
だからこそ、私は「値段はそれなりに、品質と寄り添いで戦うしかない」と腹をくくりました。AI活用は私たちも積極的に取り入れていますが、それはあくまでツールです。お客様の課題を深く理解し、そのビジネスに最適なIT活用やホームページ制作を提案し、制作後も伴走していく。この「品質」と「寄り添い」こそが、CloudLabの強みだと信じています。
もちろん、お客様の予算や会社の規模によって、最適な選択肢は異なります。競合の提案に心が傾いていると感じた時、無理に引き留めようとするのは違うと思いました。大切なのは、私たちが提供できる価値を誠実に伝え、お客様に納得していただくこと。もしご縁がなかったとしても、それはそれ。ご自身のビジネスにとって何が最善かを判断するのは、お客様です。
煮詰まったら「外に出る」
散歩の途中、頭の中に一つの考えが浮かびました。「ある道が閉じたら、別の道が開く」という言葉があります。視野が狭くなっていると、その別の道に気づけない。外に出て体を動かすと、それがちゃんと見えてくるのです。
今回の商談は残念な結果になるかもしれませんが、それは一つの道が閉じただけのこと。別の視点、別の可能性が必ずあるはずです。この散歩道で、私は何度もそうした気づきを得てきました。気分転換は、単なる気晴らしではありません。ビジネスの重要な決断を下すためにも、煮詰まった思考をリセットし、心を整える時間がいかに大切かを改めて実感しました。
50代起業家としての決意
50代で起業するというのは、時に厳しい現実に直面することもあります。しかし、その一つ一つが経験となり、私のビジネスを強くしていくと信じています。今回の件も、最後の提案の機会をいただいているので、値段を大きく下げずに、私たちが提供できる最高の品質と寄り添いの価値を伝えきろうと思っています。
これからも、この経験を活かし、中小企業の皆様のIT活用・AI導入、そしてホームページ制作を、誠実に、そして「寄り添い」ながら支援していきたい。そう改めて決意した、夕方の散歩でした。
CloudLabは京都・亀岡を拠点に、中小企業のIT活用・AI導入・ホームページ制作を支援しています。今回のようなビジネスにおける課題や、ITに関するお悩みがありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。
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