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営業・事業づくり

「社長の器」が大きくなると幹部がついてこれなくなる問題|50代起業家が語るNo.2育成のリアル

「社長の器」が大きくなると幹部がついてこれなくなる問題|50代起業家が語るNo.2育成のリアル

先日、ある社長との打ち合わせで、私自身も深く考えさせられるテーマに直面しました。それは「社長の器が大きくなると、幹部、特にナンバー2がついてこれなくなる問題」です。

50代で起業し、私自身も日々、事業の成長と自身のアップデートに葛藤する中で、この問題は決して他人事ではありませんでした。今回は、その社長との出会いから学んだ、幹部育成の本質についてお話ししたいと思います。

構想は大きく、スピードは早く、見据える先は遠く

その社長は、まさにエネルギーの塊のような方でした。新しいFC事業を全国展開しようとされています。その構想は大きく、事業展開のスピードも驚くほど速い。そして何よりも、見ている世界が広く、遠くの未来まで見据えているのが印象的でした。

地域に根ざした施工会社としての実績を積み重ねてきた中で、今や全国に加盟店を広げ、本部を立ち上げ、研修を行い、商品流通を確立し、市場そのものを作り上げていこうとされています。単なる思いつきで終わらず、それを実行に移し、試行錯誤しながら実現していく力強さには、心から感銘を受けました。

優秀な幹部が、なぜ「ついていけない」と感じるのか

しかし、そんな社長が抱えていたのが、幹部候補の育成に関する悩みでした。社長としては、幹部に「もっと成長してほしい」「自分についてきてほしい」という強い思いがあります。今の仕事を回すだけでなく、もっと広い世界を見て、新しいことにワクワクし、夢を持って、自分の可能性に気づいてほしいと願っているのです。

一方で、社長は苦労もされているようでした。なぜなら、社長の構想の大きさとスピード感に、幹部がついていくのが難しいと感じているからです。

もちろん、その幹部の方は、今の会社の規模の部長としては非常に優秀です。現場を知り、お客様を理解し、営業や社内のことにも精通している。しかし、これから作ろうとしているのは、今までとは全くスケールが異なる、全国展開するFC本部です。

地域の一企業の部長として見る景色と、全国FC本部の幹部として見る景色は、当然ながら全く違います。人は、どうしても今いる場所の景色で物事を考えてしまうものです。今の業務、今の売上、今の現場、人間関係、責任範囲。これらから物事を見てしまうのは、決して悪いことではありません。むしろ、目の前の業務をしっかりこなすことは非常に重要です。

ただ、会社が次のステージへ行こうとした時、その視点だけでは足りなくなる瞬間が必ずやってきます。社長はすでに次のステージを見据えている。しかし、後ろについてくる幹部候補は、まだ今の業務の中にいる。この「ずれ」が、非常にリアルな課題として浮き彫りになっていたのです。

「環境を変える」ことで、器を広げる体験を

この状況に対し、社長が考えていた対策は、非常に思い切ったものでした。それは「幹部の環境を変えてしまう」というもの。

具体的には、その幹部を一人で東京に行かせ、新しい仕事を取ってこさせる。しかも、「一定件数を取るまで帰ってこない」というくらいの覚悟で送り出すとおっしゃっていました。

正直、この話を聞いた時、私も驚きました。一見すると、かなり昭和的というか、まるで「武者修行」のような、根性論に聞こえるかもしれません。京都から東京へ、刀の代わりに営業資料を持って、馬の代わりに新幹線に乗って、「仕事を取るまで帰ってくるな」と。

しかし、これを単なる根性論として捉えるのは違う、と私は感じました。社長がやろうとしているのは、無理やり追い込むことではなく、本人の見ている世界をガラッと変えることなのです。

いつもの会社、いつもの人たちに囲まれていると、どうしてもいつもの役割、いつもの考え方から抜け出しにくいものです。しかし、一人で外に出ると、会社の看板にも、社内の役職にも、いつもの人間関係にも、一切頼ることができません。

そこで初めて、自分の本当の「器」が見えてくる。
何にビビっているのか。
どこで言い訳をしているのか。
そもそも、人を巻き込み、引っ張っていく力があるのか。
ゼロから関係を築けるのか。
本当に事業を創り出すことができるのか。

これらが、すべて生々しい現実として目の前に現れます。社長は、幹部の器を広げるための「体験」を与えようとしていたのです。

言葉だけでは人は変わらない。現場で「恥をかく」体験が人を育てる

社長は、きっとこれまでも言葉で何度も伝えてきたことでしょう。「もっと広く世界を見なければいけない」「もっと大きく考えなければいけない」「今の業務だけに閉じこもるな」「会社は次のステージに行くぞ」と。

しかし、言葉だけでは人はなかなか変わりません。だからこそ、環境を変えることが必要になるのだと、改めて感じました。これは、以前私が話した研修の話とも繋がります。人というのは、座学だけでは変わらず、現場に出て恥をかき、自分の言い訳に気づいて初めて変わるものです。

幹部やナンバー2の育成も、同じ考え方なのだと思います。役職を与えただけでは不十分。次のステージにふさわしい環境を与えることで、強制的に成長を促す。これもまた、一つの有効な育成方法だと強く思いました。

私自身のアップデートと、中小企業の未来

私自身も、この話を聞いて改めて振り返りました。50代で起業し、新たな挑戦を続けている身として、いつまでも「会社員」「エンジニア」「フリーランス」といった過去のマインドに閉じこもっていてはいけない。今の場所の景色だけで物事を考えてしまう自分もいるはずです。

だからこそ、私も積極的に新しい人との交流を図り、新しい環境に飛び込み、自分自身を常にアップデートしていかなければならないと強く感じました。

事業を拡大したい、新しいことに挑戦したいと考える中小企業の経営者の皆様も、同じような悩みを抱えているかもしれません。社長の描く未来と、組織の現状とのギャップ。それを埋めるために、IT活用やAI導入、効果的なホームページ制作といったデジタル変革は、組織全体の視座を高め、新たな挑戦を後押しする重要なツールとなります。

CloudLabは京都・亀岡を拠点に、中小企業のIT活用・AI導入・ホームページ制作を支援しています。事業拡大を目指す中で、組織の課題やデジタル化の推進でお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。

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