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営業・事業づくり

50代起業のリアル:事業拡大の「勢い」と、冷静な「構造化」戦略

こんにちは、CloudLab代表の岩森です。

50代で起業して以来、様々な中小企業経営者の方々と出会い、日々刺激を受けています。特に最近、ある「勢いのある社長」との打ち合わせを通じて、自身の仕事に対する考え方、そして事業の進め方について深く考えさせられる出来事がありました。今日は、その経験から得た気づきをお話ししたいと思います。

50代で起業した私が直面した「勢いのある社長」との出会い

先日、ある社長と新しいフランチャイズ(FC)事業の構想について打ち合わせをしました。以前からその構想自体は耳にしていましたが、今回の打ち合わせでは、話が一気に具体的なフェーズへと進んだのです。

「加盟候補がすでに10社、その先には30社も控えている」

この言葉を聞いた時、社長の頭の中にあるビジョンが、単なる夢物語ではなく、すでに現実味を帯びていることを強く感じました。これまでは「こんなことをやりたい」「こうやって広げていきたい」という構想段階だったものが、今回の打ち合わせでは「じゃあ、実際にどうやって回すか」という、具体的な運用フェーズの話になっていたのです。

構想が「点」から「面」へ広がる瞬間

打ち合わせが進むにつれて、必要な機能やシステムの話は、まるで雪だるま式に膨らんでいきました。

  • 加盟店の申し込み受付や問い合わせ対応
  • 契約成立後の電子契約処理
  • 入会金の入金確認
  • 加盟店への商品提供のためのECサイト構築
  • 加盟店への一斉情報配信システム
  • 加盟店ごとの売上・発注管理
  • さらには研修プログラムとその管理システム

私はその場で、技術的な実現可能性や、外部サービスを組み合わせることで効率的に構築できる方法などを提案しました。すると社長は「それもできるのか!」「じゃあこれも!」「全国展開も怖くないな!」と、私の言葉を受けてさらに構想を加速させていきました。

社長の頭の中にある壮大なビジョンが、私の技術的な回答によって、まるで新しい道が開けるかのように具体化していく。そのスピード感と熱量に、私自身も興奮を覚えたのは事実です。

「できる」と「事業として回る」は別物。50代起業家としての冷静な視点

しかし、同時に私はある種の危機感も感じていました。最初は本部管理のシンプルな仕組みを作る話だったのが、気づけばWebサイト、EC機能、決済システム、電子契約、請求・入金管理、加盟店専用ページ、メルマガ機能、SNS連携、研修管理…と、新しい事業の「裏側」を丸ごと作り上げるような話に発展していたのです。

もちろん、技術的には「できる」ことはたくさんあります。外部サービスを組み合わせれば、多くの機能は実現可能です。しかし、技術的に「できる」ことと、それが「事業としてちゃんと回る」こととは、全く別の話です。勢いに乗って「できます」と言い続ければ、一時的には仕事が大きく見えますが、リソースや時間、予算の制約を無視して進めれば、最終的には「炎上」という形で自分に跳ね返ってきます。

50代で起業した今だからこそ、目の前の熱意に流されるだけでなく、冷静に全体を見通し、構造化する力が不可欠だと痛感しました。

勢いを活かしつつ、着実に進める「構造化」の重要性

社長の素晴らしい勢いを止めるのは、決して良いことではありません。その熱意を受け止めつつ、いかに現実的な形で事業を前に進めるか。そこで重要になるのが「構造化」です。

具体的には、次のような点を整理し、明確にしていきます。

  • 事業の入り口と出口: 顧客がどこから入り、どこへ向かうのか。
  • ターゲットユーザー: 誰がこのシステムを使うのか。
  • 優先順位: 最初に本当に必要な機能は何か、後からで良いものはどれか。
  • リソースと予算: 使える時間、人員、資金はどれくらいか。
  • 外部サービス活用: 既存のサービスで代替できる部分はどれか、独自開発が必要な部分はどれか。
  • 段階的アプローチ: 全てを一気に作るのではなく、フェーズを分け、ステップごとに進める計画。

私は「ドラえもん」のように、ポケットから何でも出して解決できるわけではありません。納期、予算、リソースという現実的な制約の中で、社長の構想を最も効果的かつ効率的に実現するための道筋を立てるのが私の役割です。

新しいステージへの挑戦と、私の覚悟

これまでのCloudLabの仕事は、ホームページ制作や小さな業務改善、AI活用、PDFの自動化など、比較的単体の業務が中心でした。しかし、今回の話は、社長の事業構想そのものに関わる、まさに「事業の根幹」を支える仕事です。これは、単価も責任も、これまでの仕事とは全く次元が異なります。

大きなチャンスであると同時に、もし構造化を怠れば、その勢いに飲み込まれてしまうリスクもはらんでいます。だからこそ私は、「ビビりすぎず、前のめりすぎず」という姿勢で臨みたいと考えています。社長の熱量にしっかりと乗りながらも、冷静に全体を設計し、着実に形にしていく。これが、今の私にとって最も重要な課題であり、CloudLabが次のステージへと進むための試金石だと感じています。

中小企業の経営者の皆様の中にも、事業の拡大やIT化、AI導入に関して、「どこから手をつけていいか分からない」「構想はあるが、具体的な形にできない」といったお悩みをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。

CloudLabは京都・亀岡を拠点に、中小企業のIT活用・AI導入・ホームページ制作を支援しています。事業の構想段階から、具体的なシステム設計、運用まで、お客様のビジネスを深く理解し、最適なソリューションをご提案いたします。ぜひお気軽にご相談ください。

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