CloudLab代表の岩森です。
50代で起業して、独立初期のリアルな日々を記録しています。今回は、起業当初に誰もが直面するかもしれない、そして特に50代の私が強く感じている「売上が立たず、貯金が減っていく恐怖」について、正直にお話ししたいと思います。
覚悟していた「売上が立たない」現実と、Excelの数字の重み
起業する前から、「最初は売上が立たないだろう」「数ヶ月は貯金を取り崩すことになる」ということは、覚悟していました。営業未経験ですし、そう簡単に仕事が取れるはずがない、と頭では分かっていたんです。
起業前にはExcelで資金計画も立てました。今月の売上はこれくらい、生活費や経費はこれくらい。悲観的に見積もっても、毎月大体これくらい貯金が減るだろう、と当初は計画を立てていたわけです。
しかし、実際に経験することと、頭で想定していたことの間には、大きなギャップがありました。家賃、生活費、社会保険料、税金、サブスク…様々な支払いは容赦なくやってきます。そして、通帳残高を見ると、確実に減っている。また減っている、さらに減っている、という現実を目の当たりにするんです。
Excelで見ていた数字と、実際に通帳の残高が減っていくのを見る重さは、まったく違いました。オンラインで確認できる残高が、静かに、しかし確実にメンタルを削っていくような感覚。「お前、このままで大丈夫か?」と、数字が問いかけてくるように見えてくるんです。
50代起業ならではの不安。若い頃とは違う、背負うものの大きさ
しかも、私は50代で起業しました。20代や30代の頃とは、やはり感じ方が違います。もし若い頃だったら、多少失敗しても「まだやり直せる」「多少無理しても体力で乗り切れる」という感覚があったかもしれません。
しかし、50代になると、家族のこと、生活費、老後資金、そして健康のこと。自分の市場価値や、このまま売上が出なかったらどうなるのか、貯金が減り続けたらどこで判断するべきなのか、といった問いがじわじわと押し寄せてきます。「自分は本当に商売ができる人間なんだろうか」と、自己否定のような感情が生まれることもあります。
こうした不安は、普段起きている時はそこまで意識しなくても、寝た後や夢の中にまで出てくることもあります。これが、地味にきついんです。
ドラマチックな理想と、地味でリアルな不安のギャップ
起業前は、「大きな挑戦」「自由への一歩」「自分の力で稼ぐ」「会社や組織に依存しない生き方」といった、ドラマチックで前向きな言葉で自分を奮い立たせていました。しかし、現実に感じる不安は、もっと地味で生々しいものです。
毎月の請求書を見た時。通帳の残高が減っているのを見た時。クレジットカードの請求明細を見た時。昼間に営業電話をかけられなかった時の悔しさ。商談につながりそうで、まだ受注に至っていないもどかしさ。こうした一つ一つの小さな出来事が、じわじわとメンタルに効いてくるんです。
「ゼロではない、でも足りない」中途半端な状況の苦しさ
さらに厄介なのが、売上が微妙にゼロではない、という状況です。少しは動いている。見込みのあるお客様もちらほらいるような気がする。人との繋がりもじわじわ増えているし、相談もいくつか来ている。こちらからも提案している。
だから、「完全にダメだ」とも言い切れない。でも、十分に売上が上がっているわけでもない。ゼロの月もあったりします。この中途半端な状態が、実は一番メンタルにきます。
もし真っ暗だったら、もうスパッと諦める判断もできるかもしれない。順調だったら、安心できる。でも今は、「可能性はあるような気がする、でも全然足りない」という状態。これが起業初期のリアルなんだと感じています。
会社員から独立へ。「お金を払ってでも飲みたい存在か」問われる自分
会社員やフリーランスで仕事がある状態なら、自分の能力への不安はそこまで表に出てきません。毎月ある程度の収入があり、仕事があり、役割もある。そうすると、「自分はそれなりにやれている」と思える機会は多いと思うんです。
しかし、自分で仕事を取らないといけない立場になると、急に問いが変わってきます。「自分は仕事ができるか」ではなく、「自分は、お金を払ってでも頼みたいと思われる存在なのか?」と、突きつけられるわけです。
これは結構重い問いです。技術力があるかどうかだけじゃなく、提案ができるか、営業ができるか、信頼されるのか、相手の要望をちゃんと聞けるのか、それに対して適切な価格を提示できるのか、断られても次にちゃんと行けるのか。これが全て問われます。
正直、僕はここがまだ弱いと感じています。営業も得意じゃないし、電話をかけるのもまだなかなか怖くて、次の電話がかけられていないこともあります。自信満々に話すのも得意ではない。なるべく大きな声でハキハキ喋るようには心がけていますが、いざ録音したものを聞くと、まだまだだな、と感じます。
でも、そんなことを言っていても、残高は待ってくれません。請求も待ってくれません。まるで人生から「どうするんですか?」と常に聞かれているような感覚です。
不安は当たり前。それでも前に進むために必要なこと
ただ、ここで一つ思うのは、これは恥ずかしいことではないのかもしれない、ということです。売上が立たない、貯金が減る、不安になる、ストレスを感じる。これらは起業初期なら当たり前のことだと感じています。むしろ、ここ何も感じない方が危ない。お金が減っているのに何も感じないのなら、それはそれで危険です。
この不安は、自分を守るための大切な感覚でもあると思います。だから、不安に飲まれて動けなくなると終わる。不安を見ないふりをしない。でも、不安に支配されない。このバランスが、今、自分には必要なんだと感じています。
今の私に必要なのは、「絶対成功するぞ!」といった気合いやテンションだけではありません。もっと地味で、具体的な行動の積み重ねです。
毎日少しずつ営業先を増やす。人に会う。提案する。断られても、また改善する。このYouTubeで発信することもそうですし、最近始めたブログで日々の出来事を残していくこと。紹介してもらえる関係を作っていくこと。小さな実績を積み上げていくこと。一発逆転、というのはやはり難しいと思うんです。
こういった地味な行動を、続けていくしかない。泣きながらでも、震えながらでも、動いていく。営業をかけていく。貯金が減っていく現実から目をそらさずに、それでも次の手を打つこと。これが起業のリアルだと感じています。
不安を抱えながらも、今日できることを一つ。未来のために
正直なところ、今でも不安は当然あります。「大丈夫です!」とは到底言える状況ではありません。
でも、ここでやめてしまったら、貯金が減っただけで終わってしまう。それは嫌なんです。だから、この不安も含めて、ありのままを記録していこうと決めました。数ヶ月後、あるいは一年後、このブログを見返して「あの時は本当に怖かったけど、あそこから少しずつ形になってきたな」と言えるようにしたい。
もし今、私と同じように独立初期の不安を感じている方がいらっしゃるなら、あなたも私も同じです。売上が立たない不安、貯金が減る恐怖、自分に本当に起業なんてできるのかという疑い。全て、私にもあります。でも、それでも、今日やれることを一つやるしかない。そう思っています。
CloudLabは京都・亀岡を拠点に、中小企業のIT活用・AI導入・ホームページ制作を支援しています。もし、事業のIT化や集客でお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。
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