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AI・IT活用

AI図面見積で建設・塗装業の業務効率化に挑む!50代起業家のリアルな検証結果

AI図面見積で建設・塗装業の業務効率化に挑む!50代起業家のリアルな検証結果

こんにちは、CloudLab代表の岩森です。
今日は、私が50代で起業して以来、特に手応えを感じたプロジェクトの一つについてお話ししたいと思います。それは、建設業や塗装業で日々行われている「図面からの見積もり数量拾い出し」という、時間と労力がかかる作業をAIで自動化できないか、という検証です。

結論から言うと、この検証は想像以上に良い結果をもたらし、現場の負担を大きく軽減できる可能性が見えてきました。私にとって、そしてCloudLabにとっても、非常に重要なマイルストーンになったと感じています。

建設・塗装業の「図面見積もり」が抱える深い課題

以前、ある塗装会社様からヒアリングをさせていただいた際、見積もり作成のプロセスについて詳しくお聞きしました。建築図面を前に、足場の面積、外壁の平米数、屋根の勾配に応じた面積、軒天や目地の長さなど、必要な数量を一つ一つ拾い出す作業。これは、まさに職人さんの経験と知識が問われる、地道で時間のかかる作業です。

簡単な図面ならまだしも、少し複雑なものになると、30分、1時間、場合によっては2時間以上もかかることがあると伺いました。この時間は、単なる作業時間ではありません。営業担当者や役員の方が、本来ならお客様の対応をしたり、次の提案を考えたり、現場を確認したり、事業の判断に使うべき貴重な時間です。図面とにらめっこしている間に、新たなビジネスチャンスを逃している可能性すらあるのです。

この話を聞いた時、「この重い作業を、ITやAIの力で少しでも楽にできないだろうか?」という思いが強く込み上げました。これが、今回の検証プロジェクトの出発点です。

AI OCRと現場の知恵を組み合わせる検証プロジェクト

「図面をAIで読み取って、自動で見積もりを作れないか」というご相談をいただいたのがきっかけでした。正直なところ、最初から完璧な自動化ができるとは思っていませんでした。しかし、もしある程度の法則性や規則性が見出せるのであれば、それはプログラムやAIの得意分野です。私は「できるかどうか分かりませんが、努力してみます」とお伝えし、いくつかのサンプル図面をお預かりして持ち帰りました。

私が行った検証は、非常にシンプルです。

  1. 現場の計算式を徹底的にヒアリング: 足場の面積は「4面の長さに建物の高さを掛けて、さらに係数を掛ける」、外壁は「4面の長さに建物の高さを掛ける」、屋根は「最上階の面積に勾配に応じた係数を掛ける」など、現場で実際に使われている計算式をメモし、正確に理解することから始めました。
  2. AI OCRで図面から数値を読み取る: 図面から外形寸法、床面積、建物の高さ、窓の数など、必要な数値をAI OCR(画像認識技術)を使って読み取らせます。
  3. 読み取った数値を計算式に当てはめる: AIが読み取った数値を、事前にプログラム化した現場の計算式に当てはめて、見積もり数量を自動試算します。

すべてをAIに考えさせるのは無理があります。しかし、現場の人が使っている「ルール」をプログラミング化し、そこにAI OCRで「必要な数字」を拾わせる。この二つの組み合わせで、プロトタイプを作りました。

想像以上の成果! AIが示す「業務効率化」の未来

簡単なベースプログラムを作成し、いただいた5つのサンプル図面を使って、プロトタイプの精度を検証しました。AIが読み取った数値から算出した見積もりと、実際に職人さんが作成された見積もりを比較する「答え合わせ」です。

結果は、正直なところ、私自身も驚くほどでした。

合計金額の誤差は、なんと数パーセント以内、平均すると約3%に収まっていたのです。もちろん、見積もりの明細項目ごとに見れば制度のバラつきはありますが、全体としてこれだけ近い数字が出たことは、大きな意味があります。

AIが完全な見積もりを魔法のように作り出すわけではありません。しかし、AIが叩き台を作成し、人間がその内容を確認・修正するというプロセスであれば、十分に実用レベルに達していると感じました。人間がゼロからすべての数値を拾い、計算式に当てはめる作業と比べれば、その時間短縮効果は計り知れません。今まで1時間かかっていた作業が、極端な話、5分で終わる可能性すらあるのです。

これは、現場の方々の「本当に困っている」という声に、ITとAIで応えられるかもしれないという、大きな手応えでした。机上の空論ではなく、実際の現場の図面と計算式を使って、ここまで具体的な成果が出たことは、CloudLabにとっても重要なマイルストーンです。

AIは万能ではない。だからこそ「人間」の役割が重要になる

今回の検証で、AI活用の本質についても改めて考えさせられました。

あるサンプルでは、大きな誤差が出たことがありました。原因を調べてみると、AIが図面の縦方向の寸法を一つ読み漏らしていたことが判明。しかし、その数字を正しく入力し直すと、足場や外壁の試算精度は一気に改善しました。

この経験から学んだのは、AI見積もりで最も大切なのは「AIに丸投げしないこと」だということです。AIはあくまで強力なアシスタントであり、最終的な確認と修正は人間が行うべきです。AIが読み取った外形寸法や高さ、面積などの数値を提示し、人間がそれをチェック・修正できるような設計にしておけば、より精度の高い見積もりが作成できます。

AIで何でもかんでも完璧な完成品を作ろうとすると、膨大な手間とコストがかかります。それよりも、AIに「見積もりの叩き台」を作らせ、人間が確認・修正しやすくする。このアプローチこそが、中小企業にとって現実的で、最大の効果をもたらすAI活用だと私は考えています。

CloudLabが目指す、中小企業の「現場に寄り添うAI活用」

50代でCloudLabを立ち上げて以来、ホームページ制作や業務改善提案、PDF仕訳ツール、音声議事録AIツールなど、様々なIT・AI支援に取り組んできました。その中でも、今回のAI図面見積もり自動化の検証は、現場の具体的な課題に対して、ITとAIがどれだけ貢献できるかを実感できた、非常に大きな一歩です。

プロトタイプは完成しましたので、今後は画面イメージやUI(ユーザーインターフェース)など、実際に現場で使いやすい「製品」として仕上げていく予定です。実績の少ない会社としては、このような形で具体的な成果をお見せしながら、お客様に喜んでいただけるサービスを提供していくしかありません。

これからもCloudLabは、地域の中小企業の皆様の「困った」に寄り添い、ITやAIの力で、現場の生産性向上と業務効率化を支援してまいります。もし、日々の業務で「こんな作業、もっと楽にならないかな?」と感じていることがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

CloudLabは京都・亀岡を拠点に、中小企業のIT活用・AI導入・ホームページ制作を支援しています。お気軽にご相談ください。

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