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営業・事業づくり

50代起業のリアル:他人の事業計画から見えた、私の営業課題と事業の軸

50代起業のリアル:他人の事業計画から見えた、私の営業課題と事業の軸

こんにちは、CloudLab代表の岩森です。

先日、ある士業の先生と、私が関わっている取引先様の新規事業計画について壁打ちする機会がありました。他の方の事業計画について「ゴールは何か」「どこまで投資するのか」といった具体的な話をしていたのですが、話を進めるうちに、これはまるで自分の課題を映す鏡ではないか、と気づかされたのです。

人の事業を見ているつもりが、実は自分の営業課題、自分の価格設定、そして事業の軸に対する迷いが浮き彫りになってきた。今回は、50代で起業したばかりの私が直面した、そんな起業初期のリアルな体験をお話ししたいと思います。

他人の事業計画から見えた「自分の毛穴」

その士業の先生が作られた事業計画書を元に、あれこれ議論を交わしていました。その中で、先生から最初に問いかけられたのが「この事業で決めるべきは、まずゴールですよね」という言葉でした。

言われてみれば当たり前のことですが、これが意外と抜け落ちがちです。

例えば、取引先様が「年収1000万円を目指したい」とおっしゃっていたとします。先生はそこで「その1000万円とは何ですか?」と問いかけられました。

  • 売上1000万円なのか?
  • 利益で1000万円なのか?
  • それとも手取りで1000万円なのか?
  • 税引前なのか、税引後なのか?

同じ「1000万円」という数字でも、その意味合いは全く異なります。もし手取りで1000万円を残したいとなると、必要な売上はもちろん、設備投資や人件費も大きく変わってきます。ここを曖昧にしたまま「1000万円目指しましょう」と言っても、何も決まっていないのと同じだと先生は指摘されました。

私はこの話を聞きながら「なるほど、確かにゴールは重要で、曖昧にしがちだな」と納得していました。しかし、ふと我に返った瞬間、思いました。「いや、これ、私も同じじゃないか」と。

CloudLabとして、私は地元企業のIT支援、ホームページ制作、業務改善、AI活用支援、そして将来的にはシステム開発も手掛けたいと、色々なことを考えています。でも、「CloudLabとして目指すべきゴールは何なのか?」と問われると、具体的な数字や目標が曖昧なことに気づきました。

月商いくらを目指すのか?年商はどこまで伸ばすのか?私自身がどこまで実動するのか、外部のパートナーと組むのか、それとも今年は自分だけの力でやるのか?小さな業務改善の積み上げで売上を目指すのか、それとも大きな企業案件を狙うのか?

こう考えると、私自身の事業の軸がかなり揺らいでいることに気づかされました。人の事業計画を見ながら「ここゴール曖昧ですよね」と言っている場合ではない。まさに、自分の毛穴まで見えるような、明るい照明が当たった鏡を見せられたような気分でした。

「本当の目的」は何か?お金だけではない事業の根底

もう一つ、先生からの大きな問いかけがありました。「その事業の目的は、本当にお金だけなのか?」という点です。

例えば、先ほどの取引先様の例でいえば、表面的には年収1000万円を目指したいという話だったとしても、その方の本音を聞いていくと、実はそれだけではない部分が見えてきました。ご自身の信じる商品や技術を、もっと多くの人に届けたい、価値を広めたいという強い思いが根底にある。これは、カーコーティング事業の話だったのですが、車を愛する人に、最高のサービスを届けたいという情熱がそこにはありました。

もしそうだとすれば、単に「1000万円稼げたらそれでいい」という話ではなくなります。どこまで事業を広げたいのか、誰に価値を届けたいのか、自分一人でやりたいのか、それとも人を雇って組織化したいのか。ここを明確にしておかないと、事業計画は単なる数字の羅列になってしまいます。

これもまた、自分にそのまま返ってくる話でした。

私は、単にシステム開発で売上を作りたいだけなのか?それとも、地元企業のIT相談役になりたいのか?ITが苦手な会社の「外部IT部門」として機能したいのか?あるいは、士業の先生方と連携して、地域の小さなDX支援をしたいのか?

全てをやりたいように見えて、実は全てを同時にやろうとすると、自分が何をやっているのか、何者なのかが分からなくなる。これが、まさに今の私の課題です。

起業初期のリアルな葛藤:迷いの中でもがく日々

自分では色々と動いているつもりです。士業の先生に会いにいったり、地元企業に挨拶に伺ったり、そこで見つかった課題に対して小さなツールを作ってみたり、ホームページ制作を提案したり。こうしてYouTube動画を撮ってみたりもしています。

外から見れば「岩森さん、色々動いてるね」と言ってもらえることもあるかもしれません。しかし、自分の中では常に迷っている部分があります。「これ、どこに向かっているんだろう?」と。

色々動いているけれど、全てが直接的な売上に繋がっているわけではありません。むしろ、今はまだお金にならない動きの方が多いのが現状です。起業初期というのは、ここが本当にしんどいところだと痛感しています。

「動いていないと不安になる」

「でも動いても、すぐにはお金にならない」

「それでも動かないと何も始まらない」

この矛盾する気持ちの中で、毎日もがいているような感覚です。

事業計画の本質は「決めること」

今回の壁打ちを通じて分かったのは、事業計画とは「綺麗な資料を作ること」ではない、ということです。本当に決めるべきなのは、

  • 自分は何を目指すのか?
  • 誰に価値を届けるのか?
  • どこまでリスクを取れるのか?
  • 何を捨てるのか?
  • どこで勝負するのか?

これらを明確にすることです。これは他人の事業だけでなく、自分の事業にもそのまま当てはまる、いや、自分の事業だからこそ特に必要なことだと強く感じました。人の相談に乗っているつもりが、いつの間にか自分の相談になっていた。これが今回の結論です。

これは、正直言って「痛い」結論でした。しかし、「痛い」ということは、それだけ大事なところに当たっているのだと思います。起業してから本当に思うのは、「自分のことは、本当に見えにくい」ということです。

他人の事業であれば「ここ曖昧ですね」「この数字が必要ですね」「もう少し具体的にしましょう」「ここはリスクを取って判断が必要ですね」と、客観的に色々と見えてきて、アドバイスもできます。

しかし、いざ自分のこととなると、急に見えなくなる。視野が狭くなり、希望的観測が入ったり、リスクを取るのが急に怖くなったり、都合よく考えたりしがちです。

だからこそ、私のような起業初期の人間には、客観的な視点を提供してくれる「壁打ち相手」が不可欠だと痛感しました。

今回の他人の事業計画を通じた壁打ちで、まだ答えは見えてきていませんが、自分の営業課題、価格設定、そして事業の軸が少しずつ見えてきたように思います。少なくとも「動いているだけではダメだ」ということが分かっただけでも大きな収穫でした。

事業計画で最初に決めるべきは、綺麗な資料ではなく、やはり「ゴール」です。そして、他人の事業課題は、自分の事業課題を映す鏡になる。かっこいい戦略論よりも、こうした迷いの中にいるのが、起業のリアルな姿なのかもしれません。


CloudLabは京都・亀岡を拠点に、中小企業のIT活用・AI導入・ホームページ制作を支援しています。もし、あなたの事業計画やIT活用について迷いを感じていらっしゃるなら、ぜひ一度お気軽にご相談ください。私が経験したような「ブーメラン」体験が、あなたの事業の軸を見つけるきっかけになるかもしれません。

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